本日は食品添加物の基礎知識と、付き合い方についてお伝えします
カップヌードルや、コンビニのおにぎりやお弁当の安全性に不安を感じている人や、日々の体の不調が気になる方に読んでいただきたい内容です。
筆者(コジエリ)プロフィール
・ビジネス研修講師の傍ら、15年間、1千万円以上かけてあらゆる教室で食と体の使い方を学ぶ。
・国際薬膳師、中医師専科修了、望診診断士、リマメディカルシェフ、ローフードマイスター2級、アロマテラピー1級取得。
忙しいから少しでも食事にかける時間を短縮したい時や、疲れて自炊する体力も残っていない時に便利なカップラーメンやコンビニのおにぎりやお弁当。
このような調理済みの食品や、美しく味付けされた食材、お湯を注ぐだけと言ったインスタント食品は、食品添加物が多く、しばしば体に良くないと言われています。
現在、下記のような不調を感じている人は、原因が添加物のとりすぎじゃないかと、一度疑ってみてもいいかと思います。
・体調が良くない日が多い
・慢性的に疲れが取れない
・だるさを感じる
・気分がすぐれない
・理由もなく不安や憂うつになる
・肌トラブルが収まらない
もしかすると、添加物によって体のシステムが乱れているからかもしれません。
本日は食品添加物の基礎的な話と、付き合い方についてお伝えしていきます。
検査方法の実情
食品添加物は、コンビニやスーパー、外食のありとあらゆる加工食品に使われています。
私たちは気づかないうちに大量の添加物をとっています。
その摂取量は日本人の大人が1年間で7.68kg にもなります。
しっかりと安全性が認められているからこそ、食品添加物は使われているだろうと思われています。
しかし、残念ながら、食品添加物は人間への安全性が明確に確認されたものとはいえません。
なぜなら理由は単純で人体実験ができないからです。
食品添加物は動物実験の結果から、おそらく人間にも害はないでしょうという推定のもとに使われています。
動物を使って調べる内容は急性の中毒や死亡、発がん性や臓器の異常などかなりはっきりした症状ばかりです。
しかし、私たちにとって重要となるのは、食品添加物が日常生活に支障をきたすのかどうかです。
例えば食事をすると胃が重苦しい、鈍痛がする、吐き気がする、気分が悪い、下痢といった不快な症状がでるかです。
動物実験では、動物に聞くことはできないので、このような不快感は確認できません。
実際は、私たちはこうした微妙な悪影響を受けている可能性が高く、まさかその不快感が食品添加物のせいかもしれないとは、なかなか想像することができません。
さらに重要なことは、食品に使われる食品添加物は1つではないということです。
動物実験で調べられている添加物は1つずつであって複数の食品添加物を合わせての影響というのは調べられていないのです。
1個なら大丈夫だったけど、2個 3個4個と同時に摂った場合、どうなるかは誰にも分からないということです。
食品添加物は「食品」でない
本来、食品というのは食べ物(食品原料)から作られるべきものです。
しかし、それだと業者にとって都合の悪い面が色々でてきます。
製造・加工がしにくい、日持ちしない、見た目が良くないなど、そういった問題を解決してくれるのが食品添加物です。
食品添加物は「食品の製造過程において又は食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物(食品衛生法第4条)と定義されています。つまり、食品と明確に区別されているのです。
結局、「食品添加物は『食品』でない」のです。
厚生労働省が定めた食品添加物は、2014年現在、804品目あります(天然香料をのぞく)。
これ以外の食品添加物を勝手に使うことはできません。ただし、天然香料は規制外となり、使うことができます。
合成か天然か
厚生省労働省が定めた804品目は①合成添加物、②天然添加物の2つに大別されます
(法律上は合成と天然の区別はありません)。
①合成添加物
厚生労働省が安全として判断して使用をみとめた添加物です。
石油製品などを原料として化学合成されたもので、防カビ剤のOPPなど「自然界に存在しない合成化学物質」と、ビタミンCなど「自然界に存在する成分を混ぜて人工的に合成した化学物質」に分かれます。439品目。
主な合成添加物:
亜塩素酸Na(ナトリウム)漂白剤 卵や柑橘類の皮、生食用の野菜、ふき、桃などの漂白 | ||
亜硝酸Na(ナトリウム)発色剤 豚肉、牛肉、ハム、ベーコン、ソーセージ、サラミの発色 | ||
アセスルファムK(カリウム)甘味料 清涼飲料水、ダイエット甘味料、菓子類の甘味 |
②天然添加物(既存添加物)
天然に存在する植物、海藻、昆虫、細菌、鉱物などから特定の成分を抽出したものです。365品目。
主な天然添加物:
カラギーナン(カラギナン)増粘剤 しゃぶしゃぶのたれ、ドレッシング、缶コーヒー、スープのとろみ | ||
しらこたん白 保存料 だんご、総菜、弁当、おにぎり、生めんの保存 | ||
トラガントガム 増粘剤 ゼリー菓子、ソース、ドレッシングのとろみ |
その他に一般飲食食品添加物があります。
これは、ふだん私たちが食べている食品を添加物と同じような目的で使ったり、あるいは食品から特定の成分を抽出して添加物として使うものです。約100品目。
主な一般飲食食品添加物:
赤キャベツ色素 着色料 赤キャベツや紫キャベツから抽出された赤または紫色の色素 | ||
酒精 保存料 デンプンやはちみつなどを原料にして、酵母で発酵して得る殺菌力がある発酵アルコール | ||
セルロース 増粘剤 植物の細胞壁を構成する成分で、ブドウ糖(グルコース)が鎖状にたくさん結合したもの |
危険性
合成添加物のうち、とくに「自然界には存在しない合成化学物質」は、自然界に存在しないものであるため、人体にとりこまれた場合、分解されにくく、体内に蓄積されるものがあります。
細胞や遺伝子に影響し、発がん性やお腹の子供に先天性障害をもたらす毒性、慢性毒性などをもつものも多く、環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)の疑いのあるものもあります。
天然添加物の場合、安全であるように思われますが、食経験のない植物や海藻、細菌などから抽出した物質が多いので、安全とはいえません。
実際に、西洋茜から抽出されたものは、動物実験で発がん性のあることが分かり、現在は使用禁止になりました。
一般飲食添加物は、もともと食品として利用されているものを添加物として使うものなので、安全性にはまず問題はないです。
表示の注意点
「用途名つき物質名」は要注意
食品添加物というのは原則として物質名の表示が義務付けられており、その中でも用途名もあわせて表示する義務があるものは全体的に毒性の高いものが多くなっています。
用途名とは、添加物がどういった目的で使用されているかを示すものです。
具体的には、保存料、防カビ剤、発色剤、着色料、甘味料、漂白剤、酸化防止剤、糊料(増粘剤、ゲル化剤、安定剤)などです。
実際に物質名と用途名が合わさると、例えば下記のように表記されております。
発色剤(亜硝酸ナトリウム)
酸化防止剤(ビタミンC)
着色料(赤色102号)
保存料(ソルビン酸K)
発色剤や酸化防止剤はハムやウインナーソーセージに。
着色料や保存料は福神漬けに使われていたりします。
表示が免除されるもの
下記の3つのパターンは表示が免除されます。
1.栄養強化剤
2.加工助剤
3.キャリーオーバー
1.栄養強化剤
食品の栄養を高めるためのもの。
身体にとってプラスになり、安全性も高いと考えられているもの。
例えばビタミン類、アミノ酸類、ミネラル類など。
2.加工助剤
食品を製造する際に使われる添加物で、最終の食品には残らないもの、もしくは、残っていても微量で食品の成分には影響を与えないもの。
例えば、タンパク質を分解するなどの目的で使わる塩酸や硫酸。
これら自体は危険性の高いものですが、食品に残らないように食品添加物の水酸化ナトリウムなどにより中和されています。
中和によって取り除かれた場合、これらは加工助剤とみなされ表示が免除されます。
水酸化ナトリウムもなくなりますので、これも加工助剤とみなされます。
他に毒性の強い殺菌剤の次亜塩素酸ナトリウムも、加工助剤と見なされていて、表示が免除されています。
3.キャリーオーバー
原材料に含まれる添加物のこと。
例:せんべいの原材料。コメと醤油。
この醤油の中に保存料が含まれていたとしても、キャリーオーバーとなり表示免除となります。
表示されるのは米、醤油のみ。
キャリーオーバーを悪用して作られる食品あります。
例えば昆布の佃煮を作る際に、保存料が転嫁された醤油をたくさん使えば、保存料を添加したのと同じ効果を持たせることができます。
しかしそれにもかかわらず醤油という表示のみになります。
原材料の表示を見て、これは米と醤油だけだから健康に良いと思って買ってみたものの、実はそうではなかったということになるわけです。
表示の落とし穴
食品表示そのものがある食品とない食品とに分かれている点も留意してください。
食品表示のあるものは原則として「容器包装された加工食品」。
食品表示のないものは下記のものです。
①漬物や佃煮、あめ、パンなど店頭でばら売りされている食品
②物産展のたらこ、明太子など対面で量り売りされている食品
③スーパーの店内でつくられた総菜、弁当店でつくられた弁当、レストランや食堂で出される料理など店内で製造・料理された食品。
たとえば、ケーキ店のショーケースの中のケーキ、和菓子店の同様の和菓子、手作りパン店のトレーの中の無包装のパンなどは①にあたります。
これらの食品に、危険性の高い添加物が使われていても、消費者には一切わかりません。
本来ならすべて表示を義務づけるべきなのですが、なかなか難しいのが現状です。
添加物は安全性が不明確なまま、どんどん増え続けています。
食品添加物の使用が禁じられることは、まずないだろうということです。
添加物が使用禁止になると、食品企業が困るのです。
厚生労働省が認可したもののみの使用を認めているのですから、使わない手はないでしょう。
しかし、その制限が本当に守られているのかはわかりませんし、守られていたとしても人間に全く害がないのかは分かりません。
動物実験の結果を見て、人間がとっても大丈夫だろうと推定しているだけです。
そして複数の添加物が合わせて使われた場合の影響は、調査されない事実を知ってしまうとちょっと怖くなってしまいます。
日本人の死因1位であるがんは原因の1つに添加物が考えられます。
またじんましんなどのアレルギーも引き起こしています。
そして大きな症状にまでは至っていなくても、日頃の体調不良の原因になっている可能性があります。
なぜなら、自然界に存在しないような添加物は、体内では分解されず、人体汚染を引き起こし、臓器や組織、細胞や遺伝子の動きを損ねていると考えられるからです。
- 自然界に存在しない人工的な添加物は体内で分解されにくく 、蓄積され臓器や組織、細胞や遺伝子の働きを損ねていると考えられる。
- 原料自体に添加物が含まれる場合、その添加物の表示の義務が免除される、キャリー オーバーという法律上の決まりがある。このルールが悪用され、添加物の表示はないのに、実は添加物がたっぷり入っていたというケースもある。
可能な限り避けた方がいい食品
コンビニのおにぎり
添加物の少ない具を選びましょう。
避けた方がよい具は、毒性の強い添加物が入っている明太子やタラコです。
鮭や昆布の方が添加物を抑えることができます。
コンビニ弁当
保存料合成着色料不使用と主張されているものをよく見かけたりしますが、だからといって安全とは言い切れないそうです。
なぜなら代わりの添加物がたくさん使われているからです。
保存の目的で ph 調整剤をはじめクエン酸、酢酸ナトリウムなど数品目が使われます。
他にも漂白剤、調味料(アミノ酸等)、着色料、増粘多糖類、酸味料などびっくりするぐらいの量が使われています。
おかず1品1品にもそれぞれ添加物が入っており、また毒性の強い発色剤や 保存料を使用した明太子やウィンナーなどが入っているお弁当も多いです。
これらの様々な添加物は合わさると化学反応を起こし発がん性物質を発生する可能性があります。
ごくたまに食べるのは大丈夫ですが、コンビニ弁当ばかりを食べるということは避けた方がいいと思います。
コンビニパスタ
明太子、たらこ入った製品も同様に考えてください。
駅弁
駅弁は危険性の高い添加物がいっぱいです。
夏の暑い日の腐敗を防ぐために、保存料のソルビン酸カリウムが使われています。
また野菜を綺麗に見せるための漂白剤、ハムやウインナーの亜硝酸ナトリウムや ph調整剤、酸味料、着色料、増粘多糖類など、多くの添加物が使われ調味料(アミノ酸等)もたっぷり入っています。
菓子パン、調理パン、サンドイッチ
健康的な食事ではないと分かりながらも 好きで止められないに人にとっては耳が痛い内容になります。
なるべく添加物が少ないものを選ぶためには、おにぎりと同様に挟まれている具に注意するとよいです。
例えばクリームやピーナツバターが入ったパンは、それらを日持ちさせるために保存料のソルビン酸カリウムやソルビン酸が使われています。
ソルビン酸は細菌の遺伝子を突然変異させるということがわかっていて、人間の細胞も突然変異させる心配があります。
ラットの実験ではソルビン酸を注入した部分にがんが生じたそうです。
ソーセージをはさんでいたり、明太子バターが塗られた調理パンも要注意です。
どうしても菓子パンが食べたいと思ったときは、保存料や危険性の高い添加物が使われていない、あんぱんなどを選ぶほうがよさそうです。
サンドイッチも保存料が入っているハムをはじめ、やはり調味料(アミノ酸等)着色料、香料、乳化剤などの多くの添加物が使われています。
カップ麵、インスタント麺
一度食べたらまたあの味が欲しくなる。そんなカップ麺ですが実は添加物だらけです。
酸化した揚げ麺には有害な過酸化脂質と呼ばれるものができることがあり、それに敏感な人は下痢を起こします。
コンビニ弁当と同じように合成保存料、合成着色料は使用されておりませんと表示された製品もありますが、原材料 表示されているラベルを見るとかんすい、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、乳化剤など添加物の名前がずらっと並んでいます。
調味料はL-グルタミン酸ナトリウムを中心に配合されておりますが、これを大量に摂ると、人によってはしびれを感じることがあります。
また容器によく使われている発泡スチロールは、お湯にごく微量の発がん性物質スチレンが溶け出すようです。
カップ麺はどうしても食べたいのならせめて月に1から2回のチートデイを作るなどして、普段から食事の代わりに頼り過ぎないようにしたいところです。
その他の危険な加工食品として、イクラ、たらこ、すじこ、魚肉ソーセージ、ハムがあります。
これらは保存料、発色剤、着色料、調味料(アミノ酸等)などが使われています。
付き合い方
そんなこと言われたら食べるものがないよ!と嘆きたくなる気持ちはわかります。
しかし同時に自分の体を守れるのは自分だけであるということも忘れないでください。
これらの添加物を避けるために一番ベストな方法は自炊だと思います。
今、自炊をしていない方でも、週に1回2回でもいいですから、自炊する回数を増やしていけば、自然と添加物の摂取量は減っていきます。
少しずつでいいですから、添加物を避けるような行動をとっていくというのが良いかと思います。
コンビニ行く回数を減らす
自炊する回数を増やす
なんでもOKです。
ご自身のできるところからスタートしてみてください。
体調を崩さなくなったり
肌がキレイになったり
イライラや不安な気持ちがなくなったりと
添加物の取りすぎによる、日々感じている不調が良くなるかもしれません。
調味料などは買わなくても、自宅で簡単に安く作ることができます。
下記の記事に作り方が書いてありますので参考にしてみてください。
それでもやっぱり外食や加工食品をなかなか減らすことができない方は、”これだけは避けたい添加物”がわかる下記の書籍をおススメします。
10年後も健康な体でいられるようにしようね!
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