本日はコロナ禍の4か月で動脈硬化になったコジエリさんの話と、動脈硬化の怖さを前編と後編にわけてお伝えします。
ハーゲンダッツとパンとケーキで動脈硬化になってしまいました。
在宅ワーク、お肉、揚げ物、甘い物好きさんは必見です!
コロナ禍の2020年の4か月間に何があったのか
コロナ前は2つのスポーツクラブに通っていました。
平日のお昼休みに毎日、会社の近くの女性専用ジムに。
週末は池袋のティプネスに朝から晩まで友達と入り浸り。
以前までの人間ドックの結果はAの異状なし。
東京は2020年4月1日からコロナの緊急事態宣言がでるということで、3月24日に会社が急に明日から在宅なると。
岐阜に80歳で一人暮らしの母の所に行動制限がでたら行けなくなると、3月26日から岐阜の実家に帰りました。
仕事は在宅で全く問題はなかったのですが、2020年8月の人間ドックの日まで、平日は車がないので、どこにも行けない、友達にも会えない、母しか話す人がいない。
4か月間の私のストレスは食に向かっていました。
週末にドイツパンのお店で欲しいパンを全部買い込んだり、米粉のケーキ屋で、米粉ならいいだろうと3つぐらいケーキを食べたり、7月から2か月間、毎日ハーゲンダッツのアイスクリームを食べたり。
人間ドックの結果は悪玉コレストロール(LDL)の異常値でした。
悪玉コレストロールは動脈硬化を悪化させると。
体も、ガスがすごく溜まったり、左耳がふさがったり、便秘になったり、明らかに体に異変を感じていました。
今まで、食べたいものを食べてきたのですが、その分運動もしていました。しかし、コロナ禍は運動はまったくなし。
運動をしない→筋肉量の減少→代謝量の減少→過剰物の蓄積ですね。
ハーゲンダッツの脂肪分はものすごく高く、パンやスィーツを作る人であればおわかりだと思うのですが、パンやスィーツは油や砂糖をすごく使うレシピが多いです。
たった4ヶ月で動脈硬化になってしまったようです。
動脈硬化とは
動脈硬化とは繊維芽細胞により動脈が固くなる状態です。繊維芽細胞が作られる原因が油や砂糖。
油や砂糖によって血管壁の内側に超微粒子の脂肪滴がしみ込んで堆積した状態ができます。
脂質の塊を「プラーク」といいます。おかゆのようにジュクジュクした状態であることから、「粥腫」と呼びます。
プラークが厚くなると、血管の内腔が狭くなって血流が悪くなったり、血管の内腔が詰まって血流が途絶えたりします。そのプラーク内に繊維芽細胞ができ、血管を固くしていきます。
その結果、脳梗塞や狭心症、心筋梗塞などさまざまな病気が起こります。
これらの病気は、突然死を招く怖い病気です。
命が助かったとしても、言語障害、四肢不全の後遺症や辛いリハビリテーションに苦しむ人も少なくありません。
プラークは血管に詰まった油汚れ
台所で料理や洗い物をするとき、シンクに油をたくさん流すと、やがて排水菅の内側に油汚れがへばりつきます。
それと似た状態が血管にも起こるということです。
私たちはハイターとかでその油汚れをお掃除することができますが、血管の油汚れはそのまま血管内に溜まっていきます。
動脈硬化が引き起こす様々な病気
プラーク量 | 初期症状 | 起こりやすい病気 |
レベル1 | 血管内が狭まる | 高血圧 |
組織の低酸素 | 肩こり、こむら返り、前立線がん、大腸がん、肝臓がん、乳がん | |
クレアチニン上昇 | 腎障害 | |
レベル2 | 脳血管障害 | 三叉神経痛 |
脳血流障害 | うつ病、頭痛、立ち眩み、朝のめまい、睡眠時無呼吸症候群 | |
下肢血流障害 | 歩行時足痛、足趾壊疽 | |
レベル3 | 目の血流障害 | 視力低下、失明、加齢黄班変性、網膜静脈閉塞症 |
心筋虚血 | 不整脈 | |
静脈壁の劣化 | 大動脈解離、脳出血、くも膜下出血、腎不全 | |
レベル4 | 脳動脈プラーク肥厚 | 脳梗塞、一過性全健忘、認知症 |
大動脈プラーク肥厚 | 閉鎖不全症 | |
冠動脈プラーク肥厚 | 心筋梗塞 |
動脈硬化の原因
高血圧、高脂血症、糖尿病が動脈硬化を進行させると言われていますが、
動脈硬化の原因は「油と脂」です。
私が証明しています。
私は高血圧、高脂血症、糖尿病ではないのに、動脈硬化になりました。
動脈硬化とはプラークが1mm以上を指します。
私のプラークは1.2mm。
1.8mm以上なら脳梗塞・心筋梗塞がおこりやすいと言われています。
揚げ物、油炒め、脂身の多い肉や魚。オリーブオイルをドレッシングに使ったり、麺類、パン類につけて食べたり、バターやマーガリン類を使用した食品を摂取する食習慣。
ケーキ、まんじゅう、菓子パンなどの甘い物や酒も動脈硬化が悪化する原因です。
油や脂のとりすぎ、菓子の食べ過ぎ、酒の飲みすぎといった食生活を送っていると、動脈の内側の壁のプラークが厚くなり、血管内腔が狭くなって血液が流れにくくなります。
すると全身の血流が悪化し、体の各組織に十分な酸素が運ばれなくなります。
良質か悪質かは関係なく油は全て動脈硬化の原因
オリーブオイル、アマニ油、エゴマ油、米油、ココナッツオイルの過剰摂取。
健康にいいからと飲んだりすることは要注意です。
ココナッツオイルを飲むのがブームになった時ありましたね。
さば、鮭、サンマといった脂ののった魚の食べ過ぎも注意です。
マクロビやビーガンなどのオーガニック料理も油の量が多いメニューがあります。
週に1~2回程度、オリーブ油を使った料理はプラークの増加にはつながりません。
毎日パン食のリスク
毎日1回以上のパン食は動脈硬化が進む可能性が高いです。
味つけしていないパン類は毎日、1回ぐらい食べても問題はないのですが、バターやマーガリン、ジャムを塗って食べるとプラークは溜まります。
またパンと一緒にサラダにかけるドレッシングのオイル、ウインナーソーセージやベーコンを使った油いためもです。
年齢ではなくプラークの多い順で倒れる
動脈硬化は加齢とは無関係です。
高齢だからプラークが溜まるわけではありません。
血管年齢が若くて、やわらかくしなやかであってもプラークがみられます。
痩せていても血管にプラークが溜まっていることがあります。
私は太っていませんが、20代から脂肪肝と言われていました。
隠れ肥満というものですね。
当時は情報がなかったので、アルコールも飲まないのになぜ脂肪肝?と思っていたのですが、
今では砂糖だったのだと理解しました。
年齢より食事が原因です。
プラーク量が多い人ほど突然死の可能性が高まります。
若い人でも揚げ物、甘い物、肉など脂っぽいものをたくさん食べていると動脈硬化が進行し、突然死の確率はあがります。
在宅ワークの運動不足、個食による自分の好きなものだけを食べる食習慣などで、動脈硬化は増えていくと思います。
後編では、私がどのように改善させたかをお伝えしますね。
こちらの本を読んで数値を改善させました。