本日は簡単に栄養満点のお料理ができるトマト酵母をご紹介します。
ビンの中で乳酸菌と酵母を育てて美味しいお料理やパンができるのです。
乳酸菌~酵母~酢酸菌へ
無農薬の新鮮なミニトマトをビンの中に入れると「菌のリレー」によって、トマトの皮についている酵母の香りや味、色の状態が変化します。
酵母には素材に含まれる栄養のほか、酵母や乳酸菌がだすアミノ酸、ビタミン、ミネラルや菌体に含まれる酵素、酢酸、繊維、免疫物質などの成分が含まれているといわれています。
また、菌がかかわることで、それらの成分はバランスよく、体内で吸収しやすい状態になります。
この酵母があれば、料理にうまいとか、へたとか関係なくなります。
ビンの中に素材をいれて、酵母を育てて、飲んでみるとまるで土が浄化され、養分がいきわたるように、体がよろこんでいるのがわかります。
気持ちまで、ゆたかになります。
あとでもたれない。
消化もいいのです。
酵母を育てる
ビンとふたを煮沸消毒後、自然乾燥します。
ビンは、スクリュー型のふた付きビン(450㎖)でホームセンターなどで購入可能です。
パッキン型、ゴム製のふた、ジャムの空きビンなどは、雑菌などが混入する可能性が高いので使用しません。
皮があつく、かたい、酸味がある無農薬のミニトマトを使います。アイコがおすすめ。
トマトはへたをとり、かるく洗います。
ビンの中に、9分目くらいまでトマトを入れます。
麺棒でゆっくりとびんの底まで1回つきます。
こまかく動かさず、一息に。
ふたをできるだけきつくしめます。
びんにラベルを貼り、日付を書き、すぐに、冷蔵庫に入れます。
2度から4度の冷蔵庫に入れた後、カビ防止のために2日に1回はかるく上下にビンをゆすり、水分をゆきわたらせます。ふたはあけません。
ビンを冷蔵庫に入れて、10日から2週間おくことで、寒い環境が苦手な酵母は「休眠」状態になります。
そこで、はたらくのが乳酸菌。
この乳酸菌がだす乳酸が、雑菌をさらに抑制します。
強い酵母を残し、はたらきやすい環境を作ります。
冷蔵庫に入れるのは、こうした乳酸菌から酵母への「菌のリレー」がなされるよう、導くためです。
これにより、雑味がなく、すっきりとした繊細な味わい、満足感につながるこくや、クリーミーな食感になります。
消化がよく、もたれないなど、質の高い美味しさをはぐくむことができます。
トマトのグルタミン酸に、酵母がだすアミノ酸が相乗され、濃厚なうまみがでます。
室温におく
冷蔵庫にいれて10日から2週間後、室温(22~28℃)に出します。
直射日光があたる場所や火元が近いキッチンなどは避けて、室温が高くなる時期は、発泡スチロールなどの箱に保冷剤を入れ、その中におくといいです。 1日1回はふたをあけて味見をします。
Level 1
冷蔵庫10日+室温2~3日
あまみ
乳酸菌が増えている
実:形がすこし残っている
液:すこし水分がでている
音:かすかに「シュ」と聞こえる
泡:実の間から小さい泡がすこしでる
味:濃いあまみ、さわやかなさんみ
Level 2
冷蔵庫10日+室温3~5日
あまみ・うまみ
乳酸菌と酵母が働き始める
実:ややくずれている
液:水分が増えてくる
音:「プシュ」ときこえる
泡:きめ細かい泡が下のほうからわきあがる
味:あまみだけでなく、うまみも感じる
Level 3
冷蔵庫10日+室温5~8日
うまみ
酵母がふえる
だしやパンに!
実:くずれた実が上のほうにうかぶ
液:さらに水分が増える
音:「プシュ」と大きい音
泡:きめこまかい泡が広がりあふれることも
味:うまみを強く感じ、ぴりっとした刺激も
Level 4
冷蔵庫10日+室温8~10日
うまみ・さんみ
酵母が減り酢酸菌がはたらきはじめる
お酢やバルサミコ酢に!
実:ほとんどくずれ、形もなくなる
液:水分がすこし減ってくる
音:ほとんどきこえない
泡:泡はあまりでなくなる
味:うまみが残り、つんとしたさんみも感じる
酵母は毎日ぷくぷく変化して、観察しているととても楽しいです。
最初は水分は全くなかったのにどんどん小さい泡がでてきて、ふたをあけるとプシュ!と元気のよい音がきこえるようになります。
味もどんどん変化するので、お料理にあわせて観察していきます。
夏場の方が、酵母は育てやすいです。
冬はゆっくりゆっくり育っていきます。
ぷくぷく育つ酵母を見てると楽しいよ!
お料理
- 発泡トマト
- ドリンク
- ヨーグルト
- スィーツソース
- ソルベ
- 菌が生きているスープ
- 炭酸カクテル
- 豆腐マヨネーズ
- スコーン
- カンパーニュ
- グリッシーニ
- ベーグル
- トマトソース
- カクテル
- 火を入れたうまみ系スープ
- 炊き込みごはん、ピラフ
- クラッカー
- ピザ
- ドレッシング
- 酸味のきいたスープ
- トマト酵母酢
- マリネ液
私はトマトベーグルを作りました。
ほんのりピンクの可愛いベーグルが焼けました。
Level 3で作るトマト酵母のクラッカー
さくさくした食感でほんのりとチーズ風味のクラッカー。
材料:トマト酵母60g、薄力粉200g、塩4g、オリーブオイル40g
粉と酵母で簡単にできます
酵母ができる食材
- 昆布
- 梅
- たまねぎ
- りんご
- 洋ナシ
- 和ナシ
- ぶとう
- 柿
- みかん
季節によって作る酵母が違ってきます。
夏:トマト、梅
秋:ぶどう、柿、りんご
冬:みかん
玉ねぎや昆布はだしとしてお料理に大活躍します。
パンは、酵母と粉だけでふっくらしたリンゴやみかんの味がする安全なパンが焼けます。
酵母の力はすごいです。
夏の食欲がなくなる時は
トマトや梅酵母で美味しいごはんを作ることができるよ
酵母生活をすると起こる変化
- 使う調味料が減ります
- 肉や魚を食べても酵母の力でもたれなくなります
- お腹の調子がよくなってきます
- 免疫がアップして、体をこわさなくなくなります
- 離乳食に悩まなくなります
- 体が弱った時、たよりになります
- 果物や野菜の「旬」に敏感になります
おいしく酵母を食べていると体も元気になってきます。
腸もきれいになるので肌もきれいになってきます。
皮に酵母がついた収穫したての食材をつかうので、食材の旬に敏感になります。
夏はアイコトマト、秋はシチューベンのブドウや長野の水野農園のりんごといった感じです。
私はウエダ家さんでこれらの酵母を学びました。
みかん酵母のブリオッシュの写真があまりにも可愛く、すぐにレッスンに申し込みました。
冬のみかんの季節がくるまで、たまねぎ、昆布、トマト、ぶとう、柿、りんごの講座を受講しました。
りんご酵母の課題の提出が大阪の研修の次の日の時は、保冷剤に入れて大阪に持っていき、ホテルで酵母を育てた時もありました。
どの講座もとても実りの多い時間でした。
簡単に美味しくできて、健康になる酵母。
とても楽しいですよ。
10年後も健康な体でいられるようにしようね!
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